岩隈メジャーへ今オフにもポスティング

http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20100913-OHT1T00111.htm

楽天岩隈久志投手(29)が来季から米大リーグに挑戦する可能性が12日、浮上した。海外FA(フリーエージェント)権は順調なら2011年シーズン中に取得となるが、今オフにもポスティングシステム(入札制度)での移籍を球団側に申し入れる。昨年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で連続世界一に貢献し、“陰のMVP”と呼ばれたエースが、世界最高峰のマウンドに立つ。

 日本球界が誇る右腕・岩隈が、海を渡る可能性が出てきた。今年6月に国内FA権を取得。大リーグ挑戦が可能な海外FA権取得は、順調にいって来季中だ。「まだシーズンが終わっていない。今、話すことはありません」と強調した上で「(今オフのメジャー移籍は)選択肢のひとつではある。終わってからいろんなことを考えて決めたい」と胸の内を明かした。

 今季の岩隈は8月31日のロッテ戦(千葉)で、歴代9位タイのスピードとなる205登板で通算100勝を達成。11日のオリックス戦(Kスタ)で今季10勝目(8敗)を飾り、3年連続5度目の2ケタ勝利をマークした。しかし、チームは交流戦終了後から失速。6月26日のソフトバンク戦(Kスタ)で敗れて最下位に転落すると、パ・リーグのCS争いから後れを取った。今週中にもBクラスが確定し、2006年以来の最下位は濃厚。その中でも岩隈は防御率2・74でリーグ4位と、1年を通して先発ローテーションを守ってきた。

 今季の岩隈の登板試合には、メジャーのスカウト陣が集結。9月に入ってから本拠地Kスタにインディアンス、Dバックス、メッツなどの球団関係者が視察に訪れた。米球界関係者は、昨年3月のWBC決勝(韓国)で先発のマウンドに立ったエースの制球力を高く評価。「今オフに(メジャーに)行くと聞いている。そのための準備をしている」と調査を進めてきたことを明らかにした。

 代理人には野茂、伊良部らを大リーグに送り込んだ団野村氏を中心に選定する見通し。岩隈は今季が3年契約の2年目だが、関係者によれば、メジャー移籍を希望した場合に限って3年目の契約を破棄し、入札に臨む条項が含まれているという。

 球団幹部は「戦力流出という意味で良くない。彼に出て行ってもらっては困る」と、現時点では入札制度に否定的な見解を示した。今季終了を待って話し合いに臨むことになる。

そりゃまぁ出られちゃ困るし、もうちょっと日本で活躍する姿を見たい。まだ29なんだし。松坂とかの現状を見ると。