カタール戦前日 ザッケローニ監督&長谷部会見 タール戦前日 ザッケローニ監督&長谷部会見 AFCアジアカップ2011

■サッカーに過去は関係ない


手ごたえを感じていると話したザッケローニ監督【スポーツナビ
ザッケローニ 明日に向けていい準備ができているし、手ごたえも感じている。対戦するカタールは、ホームであり勢いもあるが、わたしの手元にいる選手たちは非常にいいグループになっている。わたしとしては選手たちに信頼を感じている。

長谷部 明日の試合は開催国のカタールということで、難しい雰囲気の中での試合になると思う。もちろんカタールをリスペクトするが、その中で自分たちがいい準備、いい戦いができれば、明日は絶対に勝てると思う。

――カタールとの過去のゲームはリサーチしているか? また過去に日本はカタールと7回対戦して1勝しかしていないデータについてどう考えるか?

ザッケローニ 過去の成績を振り返ると日本が不利という情報があることは知っている。だがサッカーに過去は関係ないということ、今が大切であるということを、わたしはサッカーを通して学んでいる。だからわたしは、今度の試合に向けて、過去の試合は研究していない。もちろん、この大会(のカタールの試合)は見ているが、選手が変わればチームも変わるし、試合中にボールがどこにころがっていくかでゲームも変わる。以前の会見でも話したが、アジアカップのような短期決戦では、大会期間中にメンタルとフィジカルが発揮されることが大切だと思っている。

――完全アウエーの中で試合が行われるが、選手に精神面で望むことは何か?(原田公樹/フリーランス

ザッケローニ サッカーに関わる人間にとって、片方のチームがホームの場合、もう片方はアウエーとなるのは当然のことだ。今回の条件もまったく同様で、何ら変わったことはない。特に、インターナショナルマッチの経験が豊富なベテランの選手たちは、こうした環境にも慣れているだろうが、経験の少ない選手については気を付けるように言うかもしれない。(その場合)具体的には、ピッチでは11対11だ、われわれはサッカーをするだけだ、ということを伝えるかもしれない。ただ、そうした完全アウエーの経験も、チームの成長をうながすためには必要だと思う。

――サウジアラビアに5−0で勝利しているが、同じ中東のカタールと対戦するにあたり、この勝利が日本にアドバンテージとなると思うか?(外国人記者)

ザッケローニ 確かにカタールもサウジも中東だが、異なるサッカーをしている。サウジはテクニックを前面に出すサッカー、カタールはテクニックにフィジカルの強さが加わるので、まったく違ったゲームになる。相手は強いモチベーションでくるし、難しい試合になるだろうから、日本としては決して相手を過小評価することなく、そのあたりは気を付けてしっかりケアしていきたい。

■自分たち主体でゲームを考えるべき


「明日は絶対に勝てると思う」と強気の発言をした長谷部【スポーツナビ
――サウジ戦では多くのゴールを決めたが、チームとしてどこが前進したと思うか? またその前の2試合と何が違うと思うか?(外国人記者)

ザッケローニ (大勝した)理由は2つある。すぐに先制できて、そのため相手が前に来てスペースが生まれたこと。それから、われわれが成長してプレースピードと内容が上がったことだ。このまま成長していって、次のカタール戦でもさらにいい戦いをしたいと思っている。ただし、やってはいけないこととして、サウジ戦の結果で(自分たちを)過大評価すること。まったく違う戦いになるので、カタールをしっかり見て戦っていきたいと思う。

――カタールは選手をひとり追放していることについて、どう考えるか? 日本に有利になると考えるか?

ザッケローニ 追放された詳細は把握していないが、ほかの監督の決断についてコメントすることはない。私自身、そうした経験はあるが、この時点で追放したということは、日本戦に(その選手が)必要ないという判断だったと思う。(われわれにとっては)特に関係ないと思う。

――長谷部選手、カタールはかなりオープンな戦い方をしてくる。攻撃はやりやすいが、守備に注意する必要があると思う。その点についてどう考えるか?

長谷部 もちろんカタールの研究はしているし、ある程度の予想も立っている。戦術的なことは、あまり言いたくないが、向こうの弱点で狙えるところもあるし、ストロングポイントも把握している。その中でも、しっかり狙うところを狙えれば、やれると思う。

――明日負けた方がトーナメントを去ることになる。慎重に試合をするか、それとも気にせずオープンに戦うか?(外国人記者)

ザッケローニ わたしが思うに、相手うんぬんではなく自分たち主体でゲームを考えるべきだ。日本がやるべきサッカーというものを、明日の試合でも出していきたい。もちろん、相手の特徴によって修正を加えることもあるが、基本的には自分たちのサッカーをやらなければならない。相手がカタールでもオーストラリアでも韓国でもイランでもそうだ。明日はカタールもまたカタールらしいサッカーをするだろうし、日本は日本らしいサッカーをすると思う。

なんか、ザックは今までの日本代表監督に無いぐらいに発言が的を射すぎていて怖いぐらいだ。長谷部もトンデモナイ自信を持って喋っているなぁ。スポーツにおいて、しっかりした裏付けがあっての強気の発言ってのはえてしてそのまま実現されちまうことも多いからな。